代表コラム
代表コラム No.02
なぜ時間がたってから症状があらわれるの?

体は事故を覚えている
 事故をされてから時が過ぎ、忘れた頃にムチウチの症状があらわれる方がいます。直後になんらかの症状が出る場合はともかく、確かに不思議な現象ですが、これにはちゃんと理由があるのです。

 実は交通事故に遭うと100%ムチウチになるのですが、その損傷の大きさと、その人の痛みの発生するレベルによって、予後には個人差が出てきます。
ひどい損傷でなければ、人間ですから自然に改善される可能性も多いにあります。
しかし、その損傷を受けた部位が自然に改善されない場合、はじめは症状があまりなくても、かなり時間が経過してから痛みが発生するケースが多々あります。

 少し難しくなりますが、身体に何らかの衝撃が加わると(この場合ですと追突などの事故です)、その外力、力学的にいうと運動エネルギーが人の体の中で位置エネルギー、熱エネルギーに変換され、保存されます。
この場合、位置エネルギーとは関節のズレ(位置の変化)です。
本人は忘れても、体は覚えているんですね。

そして関節はズレたままある程度放置してしまうと、そこに少しずつ石灰化、またはコラーゲン変性が起こるため、動きが悪くなったり、進行すると固まって動かなくなったりします。その結果、本来の生理的な動きが不可能になり、痛みや張り感、しびれといった症状があらわれてくるのです。

 以前の事故で傷めた部分はまだ改善されていませんよ、と体が教えてくれているわけです。そういう意味では体はとても物覚えがいいのかもしれません。

ヒトコト多い代表のひとこと→
 数年前に交通事故をされた方が首の痛みや手のしびれをぶり返し、整形外科に行ったところ、「改善されているから大丈夫ですよ」といわれたそうです。どうやら、私たちがイメージする「改善」とそのお医者さんのそれとは別のものだったようです・・・。

レポート日:2005年4月
木村 康彦