代表コラム
代表コラム No.12
ウォーキングマシンでは「歩行」にならない!?

関節に与える影響のちがい
 きむらカイロでは症状改善、健康維持のため、「歩行」をすることを強くおすすめしているのですが、お客さんの中にはときどき「通っているスポーツジムにウォーキングマシンがあるので、今度から歩きます!」とおっしゃる方がいます。しかし、残念ながらそれは「歩行」ではありません。なぜならば「移動」していないからです。

 植物とちがって、その場でエネルギーの合成や補給ができない動物は、食べ物を求めて移動しなければなりません。当然、ヒトも二足歩行によって「移動」します。つまり個体がA地点からB地点に移る、ということです。その「移動」が伴わなければ、「歩行」ではないのです。

  確かに見た目は全く同じ運動にみえます。 が、その中身は似て非なるもの、と言わざるを得ません。 その訳をひとつご紹介します。

  以前、教育テレビの子供向け番組で、鳩を使った興味深い実験をやっていました。ご存知のように鳩は首を前後に振る独特の歩き方をしますが、あることをすると、その首振り運動をせずに歩くのです。答えはベルトコンベヤーの上を歩かせる、ということでした。

人間と違って、眼球を動かすことが不得手な鳩は、移動中後ろに流れる周りの景色を捉えるために首を振る、というのが番組内での説明でしたが、実はヒトの首も歩行中にほとんどそれと同じ動きをしています。
同じ頚椎の数でいうなら、キリンの歩き方がイメージしやすいかもしれません。
あれほどダイナミックではありませんが。

 意外かもしれませんが、この歩行に伴う首振り運動によって、自ら頚の歪みを正し、関節を潤滑に整えることが可能なのです。きむらカイロで用いる施術法はこのヒトの生理的な運動がベースになっています。

 これが軽い首こり、肩こりなら歩行だけで良くなってしまう理由のひとつでもあります。このきわめて大事な生理的運動が、「移動」しないウォーキングマシンでは制限されてしまうのです。もちろん頚椎のみならず、他の関節にも制限はでてきます。

 同じように歩いた(走った)つもりでも、消費カロリーが変わらなくても(そもそもカロリー説自体が疑問ですが)、本来の歩行運動とは全くとは言わずとも、かなり異質のものなんですね。ウォーキングマシンでは歩行による全ての恩恵を受けられないのです。

さぁ、これを読んだら早速、レッツウォーキング!
無理な方はせめてトイレまで散歩してきてくださいね。

レポート日:2007年11月
木村 康彦