体がバキバキ!の在宅勤務・テレワークの方へ

- update更新日 : 2021年10月15日
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新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、在宅勤務になった方が増えました。当院の患者さんも、約半分の会社員の方はテレワークになったようです。
そのような方がここにきて、普段よりも調子が悪い、肩や背中がこる、腰が痛い、体がバキバキだ、とみなさん不調を訴えています。
ジムやヨガ教室に通っている方は、施設の休館によって運動が出来ないせいだと言います。しかし、普段から特に運動習慣がない方も同様に調子を崩しています。
関節の歪みという視点から、原因と対策を考えていきましょう。

ストレートネックの症状に悩む女性

原因①通勤がないことによる連続歩行時間の低下

在宅ワークのメリットは会社に行かなくて済むことです。通勤による時間やお金が節約できますが、現代人にとって貴重な「歩行という運動時間」を奪ってしまいました。皆さん「通勤」という定期的な全身運動のありがたみを再認識しているようです。
会社まで遠い・近い、歩く距離が長い・短い、ケースさまざまではありますが、車通勤ではない限り、それ相応の距離を歩くことになります。
適度な運動が健康に欠かせないのは言うまでもありませんが、関節にとって最適な運動は
歩行運動であることを忘れてはいけません。そして、関節が良好な状態になるためにはある程度連続した時間が必要です。屋外で颯爽と歩くのと同じように、家の中を歩けるほど豪邸に住めればよいのですが。

対策①意識して歩くこと

人の少ないところを選んで、散歩をしましょう。ストレッチや筋トレよりも、家の周りうを一周ウォーキングする方が健康的です。近所の人に会って話をする場合のことを考えて、マスクも忘れずに。
スマホは見ずに、前方を見て、かかとで地面を感じながら歩きましょう。
家の中でも、歩かないよりはマシです。ウロウロ動いてください。

原因②座りっぱなし連続時間の増加

「話かけられたりしないので、かえって集中して仕事ができるのはいいが、会社にいるときよりも動かない」

「ミーティングのたびに会議室へ、お昼を買いにコンビニへと移動することが軽い運動になっていたが、在宅ではほとんど動いていない」

というように、立ち上がらず、座り続けている時間が増える傾向があります。移動時間がなくなった分、デスクワーク時間は増えた方も。
ぎっくり腰経験者はこの時期、特に要注意です。

対策②時間を決めて、こまめに椅子から立ち上がる

集中力が持続するのは60分とか90分とか様々な説があるようです。
しかし、絶えず動かしている位のほうが調子が良いのが関節。ですから、15分~30分に一度はその場を離れましょう。会社ごとテレワークのルールも違うので、可能であれば、です。
実際、在宅勤務の人でも
「人目を気にせず部屋の中をウロウロできるからかえって楽。」
「合間に散歩に出てリフレッシュしている」という方は大きな不調がないようです。

原因③精神的な不安による過緊張

毎日のようにコロナウィルスに関する報道があるので、家にいる時間が増え、不安になるようなニュースをテレビやスマホで目にする機会が増えました。
もともとメンタルは強い、と自信がある人でさえも、この長引く社会不安に対して、いつも通りの平常心でいることは難しいのではないでしょうか。
不安や恐れは特に首や肩まわりを緊張させ、関節を歪ませます。首肩こりはもちろん、背中痛、頭痛、不眠も引き起こします。不安を感じること自体は防御反応ともいいますし、自然であり、悪いことではありません。しかし、デスクワークの姿勢による首肩の緊張と違って、無意識にいつでも首肩に力が入ってしまうようになると、厄介です。

対策③1日に何度もゆっくり深呼吸する

ストレスがかかり続けると浅い呼吸になるため、肩や肋骨が上にズレていきます。周りの靭帯や筋肉はそれにつられてひっぱられ、張りやコリとして感じるようになってしまいます。肩甲骨まわりが辛い場合も、同じ原因が考えられます。
肩をもとの位置に下げて、ズレを整えるために、自分で出来て手っ取り早い方法は深呼吸です。
もともと緊張タイプの方は深呼吸がうまくできない人も多いようです。
難しいなと感じたら、ただのため息でかまいません。肩の力を抜く、つまり「吐く」ことに意義があります。

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